御歳百歳の人の家の垂れ梅が今年も綺麗に咲き誇っております。梅もその人も、樹齢・年齢共にかなりの年月を重ねておられますが、こちらのお宅にはもうひとつ、長い年月がかかっているものが。今年十四歳を迎える、ゴールデンレトリーバーのメリーさん(♀)。しかしこの冬は本当に元気がない。いつも小屋から出てきて、おばあちゃんがお出掛けしようが、帰ってこようが、私の相手をしなさいバリに、ワンワンと。撫でる腕にメリーさんは上から手を乗せるのが癖。あと、くわえたみかんをわざわざ見せにくるけど、絶対誰にも渡さないのも癖。めちゃくちゃ可愛い。そんなメリーさん、3年程前に一度行方不明になった。ワイルドな野良♂にほだされて愛の逃避行をした。二週間程して、山の上のお墓にワイルドといる所を見つかってしまい、夢のようなひとときは幕を閉じた。そんな情熱家メリーさんも、その時に妊娠の検査をした折に、良くない物も見つかってしまった。まだ初期だったので、手術で事なきを得たが、去年の夏に耳だれが止まらなくなり、検査の結果、耳の奥に転移していた。これも、レーザーで焼いて事なきを得たが、なにぶん歳が歳なだけに、おまけにこの冬の寒さですっかり元気がない。その人の送り迎えの楽しみが、急ぎ場やに車に向かうまでの、私の相手しなさいよ的な態度でにじり寄って来るとき。暖かくなればまた、寄って来てくれるだろうか。梅も今年も咲いた。メリーさんもまた、元気に咲いて欲しいけど…。
2013年3月2日土曜日
2013年2月28日木曜日
医者の権威
今日、退院する人の担当者会へ。その人は海から近く、木造で冬はすきま風がきつい、薪をくべて吾衛門風呂を沸かして入っている家。無論、今まで住んできた場所であり、寝たきりの旦那さんが、8年前の台風の浸水で、畳が浮いて、二人して助けを待ったり、親戚一同集まって、毎年餅つきをしてきたり、色んなものが詰まった家に住んでいる。トラコーマでほとんど見えず、耳も補聴器をつけてなんとか。それでも生活してこれたのは、その人の人柄による周りの支えと、なにより何十年も積み重ねた生活の慣れが成せる事だと僕はみている。去年の年末に手首を骨折した時は、出来る限りで支えた。ただ、心臓が弱く、月に一回の受診で、いくらその人は元気だとしても、検査の数値でひっかかり、入退院を繰り返してきた。今回もそう。でも、今回の入院で担当の医者がケアマネさんに、在宅は無理だ。独りで生活出来るレベルではないと言い切った。挙げ句、意見書は書かず、今まで支えてきた訪問看護が打ちきりになった。それも、担当者会が終わったあと、病院の看護師がケアマネさんに言ったらしい。その連絡を聞いてすぐ、その人の家に走った。これからの事について。ある程度の道は話せた。ただ、頭の片隅に気になっていた事を聞いた。家に居りたいということと、主治医の事について。その人は主治医の名前を知らなかった。その人にとって、名前も覚えていないような人が、一月に何時間も待たせて、たったなん十分の診察と、検査のデータだけで、在宅レベルではないと言い切った。未だこんなアホな医者がいるのかと。その人の何を知って言っている?久々にクソだなという感情が。ケアマネさんと話して、もういい、うちらで、出来る限りの支えをしようということになった。力有るものは、つかい方をしっかり考える事をしないと、人不幸もんになりかねない。自分の居場所を、他人から奪われなければ、気付かないのか?今までの付き合いによる、独りよがった見方かもしれない。だけどいつも、簡単に人に言い切れる事に、不確かな感覚がつきまとう。
2013年2月27日水曜日
気持ち。
この前来た時に、妹さんがホームに入るのか、あんたはどうするんな?と聞いたらしい。たまたま居合わせた職員が聞いていたそうで、あの人は「入るもんな!」と言い切ったそう。今日連絡があって、入所先があくまで(相当待たなければいかんみたいやけど)は、家でということになった。娘さんにもあの人は言ったらしい。「入るもんな!」。自らの言葉で、揺れていた周りをまとめあげた(一先ずは…
)。もう一人の娘さんの命日が昨日だった。もしかしたらもしかすると周りも思っていたところはあった。あの人は4月で97歳になる。かなわんなぁ。
