2013年2月25日月曜日

揺れる。

一ヶ月前に家で倒れて、入院したけど、トイレに行こうとして転んだのがきっかけで、「危ない」と縛られ、縛られたことで一日中叫んでいた。病院からも家族さんからも、「こらあかん」と、一週間もしないうちに退院して、一ヶ月の間、家で休んでいた人が、一ヶ月ぶりに来られた。家では縛られることもなく、自身の家だから叫ぶ事もなかった。だけど、ここ2週間前ぐらいから、話しがめちゃくちゃでわからん、ごはんをほとんど食べん、座っても一分もたず横になる、昼寝ているから夜通し起きてごそごそする。という事を、家族さん伝手に聞いていた。何回か通って話したけど、確かにすぐ横になる。一分もたず。今朝、いけるかどうか半信半疑のまま家に行った。歩いて車に乗って、一ヶ月ぶりに来られた。みんなと話しもした、ハヤシライスも結構食べた、お風呂にも入った、横になって休んだ。笑ったし、滝宮にも行った。みんなが「めちゃ元気やん。」と思った。でも、家でのことは、家族みんなを巻き込んで、ホームへ入所の話しが出ている。実際もう申し込んでいるそう。娘さんは「もうようみんわ。」と言っていた。そんな中、お孫さんは、親の代わりのように育ててくれたし、今まで居られたんやけん、家で居らしてあげたいと言っていた。人手が足らない。今日元気だったとしても、人には必ず夜がある。今までの事が、家族さんの中では強烈に残っていて、ぬぐえない不安として付きまとう。家族それぞれにも家があって、それぞれに支えることに限界がある。この前話し合って、家に泊まれる人手を増やす方にも動いた。こちらも家に泊まりに行く事で話しがまとまっていた。でも、決まりかかっていた事が、時間単位でまとまらず流れる。娘さんの不安は入所の申し込み先とは別に、ショートステイを申し込もうとしていたり、揺れに揺れまくっている。その人の妹さんは、往診の医者や、泊まれる人の工面をしたのに、話しが違うとぶち切れていた。ケアマネさんも揺れている。その人を軸にまわりのみんなが揺れている。でも、みんな、その人が家でずっと居りたいことをわかっている。色んなものが、揺れている。